お父さんの恋人
著者:ユン テヒ(尹 泰熙)
訳者:キム ミファ(金 美華)
時代に引き裂かれた
韓国人男性と日本人女性の
悲しい恋物語!
私は、両親の子どもではなく、父とその恋人の子どもだった――。
日韓併合時代。
聡明な韓国人青年・相穆は、故郷に婚約者を置いて日本に留学。しかし、高級官僚の一人娘である弘子と恋に落ち、かけおちをする。
慎ましくも幸せに暮らしていた2人だが、ある日弘子が妊娠。
実家と婚約者の許しをもらいに、一人で韓国へ帰った相穆だが、不幸にも終戦により、日韓の国交が途絶えてしまう。
日本に戻れなくなった相穆は、弘子と離ればなれに…。
韓国のテレビ局・KBSの放送作家である著者が、父の体験談をもとに執筆した、限りなくノンフィクションに近い恋愛小説。
反響続々!
誰も悪くないのに、誰もが不幸になっている。こんなことでいいのだろうか。(会社役員・52歳・男性)
自分の生まれる前に、ドラマのような恋が本当にあったとは驚きました。(OL・33歳・女性)
知っているようで知らない日韓の歴史。歴史に興味を持ついいきっかけになりました。(WEBデザイナー・27歳・女性)
【目次】
当時の写真
相関図
物語の主な舞台(韓国)
1.出会いと誕生
2.婚約と別れ
3.運命と愛
4.縁と憐憫
5.朝鮮と日本
6.結婚と彷徨
7.戦争と犠牲
8.抱擁と和解
訳者あとがき
年表
【書籍情報】
判型:四六判上製
頁数:336ページ
ISBN978-4-88144-175-6