寒来光一のいいっちゃもんノート
著者:寒来光一
世の中の見方が180度変わる笑エッセイ集
たとえば、「ドタキャン」である…そんな調子で、世の中のちょっと変な言葉や流行、ことわざなどに、片っ端から「いちゃもん」を付ける。だけど、その「いちゃもん」には愛情が満ちあふれ、ゆるーく異議を唱えるようなやさしさがある。だから「いい・いちゃもん」=「いいっちゃもん」で、今日も明日も“あっ! かるーい”。世の中の見方が180度変わる笑エッセイ集。
・・・・・私は、下戸である。正真正銘の下戸である。
・・・・・しかし、それにしても、この「げこ」という響きの悪さは、どうにかならないものか。
・・・・・もう「下戸」と言われただけで、人間失格の烙印を押されたような気分になり、やけ酒をあおりたくなってくる。
だが、そんな時でも、アルコールを口にできないところが、下戸の悲しさである。
(本文「泥酔」より抜粋)
Ⅰ 個性 じわじわ微笑みわいてくる
Ⅱ 分別 くすくす仲間も笑ってる
Ⅲ 下戸 げらげら世界が大爆笑
Ⅳ 言葉 しみじみ笑いはすばらしい
【目次】
はじめに
Ⅰ 個性
泥酔
ハト派とタカ派
ミミズがのたくったような字
カウントダウン
プラス思考
妥協の産物
個性が強い
甘い汁を吸う
レールの上を歩く
行間を読む
膝を打つ
知名度
ヘビ
弱肉強食
注意書き
Ⅱ 分別
朝飯前
前略
ポイ捨て
貴重品
ぬるま湯につかる
ノーサイド
五里霧中
分別
ドタキャン
微熱
お調子者
バンザイする
上の空
重箱の隅
うんともすんとも
ひんしゅくを買う
Ⅲ 下心
二千円札
コロンブスの卵
小心者
好き嫌い
痛くもない腹を探られる
バスに乗り遅れる
向かう所敵なし
そうは言っても
なあなあ
下心
おまえ百までわたしゃ九十九まで
オブラートに包む
ヤラセ
虎の巻
これ一つとってみても
会議
Ⅳ 言葉
風呂敷
売り言葉に買い言葉大売出し
待ち合わせ
捨てゼリフ
半信半疑
オカルト
梨の礫
検討
減らず口
うっちゃり
スローガン
取扱説明書
約束
自画自賛
投票率
あとがき
【著者略歴】
<寒来光一>
1953年生まれ。宮崎県延岡市出身。福岡県北九州市在住。1999年、「読む漫才」をテーマに執筆活動を開始。2002年、脱サラして本格的な執筆活動へ。ペンネームの“寒来光一”は、「寒いギャグを飛ばしているうちに、いつかきっと一番光り輝く日が来るだろう」という願いをこめて名づけた。日本笑い学会会員。
【書籍情報】
判型:四六判並製
頁数:184ページ
ISBN978-4-88144-115-2