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双頭の龍 ― 小説 田中角栄と周恩来

著者:石森史郎

 

日中国交回復

この瞬間の出来事は、千年後の歴史書にも必ず書かれていることだろう。

周恩来首相の表情が緩んだ。

右手を角栄に差し出した。

田中角栄はその手を握りしめた。

力強く握りしめていた。

「最初に井戸を掘った人の恩は末代になっても忘れない」…

周恩来は角栄の功績を中国の故事を使って讃えた。

中国の新聞は二人を『双頭の龍』と絶賛した。

 

歴史的史実を元にした、ドラマティックな長編大作ノベライズ。

数々の名作を生み出している稀代の脚本家・石森史郎筆。

【目次】

プロローグ

第1章 角栄 一期一会

新潟県刈羽郡二田村

東京・飯田橋・中央工学校

仰げば尊し

再び、目白・田中首相私邸

盛岡騎兵第三旅団二四連隊

満州国・富錦・古賀写真館

中国語の師 少年久明・便衣掃討

第2章 周恩来・百尺竿頭

周恩来の『仰げば尊し』とオペラ

いのち短し恋せよ乙女

嵯峨亀山公園『雨中嵐山』詩碑

パリ・一九一九・中国共産党フランス支部

天空快闊の人、バロン・サツマ

第3章 日中国交正常化調印

時を刻み続けた懐中時計

ピンポン外交と上海バレエ団

添了麻煩(ティエン ラマー ファン)

日中国交回復三原則

想定外・毛沢東主席の招待

エピローグ

生涯の輝ける日、昭和四七年九月二九日

あとがき

 

【著者略歴】
<石森史郎>
脚本家。1931年北海道生まれ。日本大学芸術学部卒。在学中、19才で第四回映画シナリオコンクールに処女作『晩鐘』入選。1959年日本テレビ系テレビドラマ『ママ、ちょっときて』でデビュー。数々のシナリオを手掛け、現在も映画脚本界の巨匠として名を轟かせている。

【書誌情報】

判型:四六判上製

頁数:352ページ

ISBN978-4-88144-174-9

双頭の龍 ― 小説 田中角栄と周恩来 表紙

価格(税込):1,944円

発売日:2013年2月10日